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回想『シルクロード博』 [シルクロード博・兵馬俑展など]

『シルクロード博』~民族の英知とロマン~(シルクロード大文明展)
開催期間:(1988年4月24日~10月23日)

1988年(昭和63年)5月4.5日・晴天
GWの混雑する中、家族共々念願のシルクロード博に行ってまいりました。
書いておかないとドンドン忘れてしまいますから、覚えているうちに・・・
回想しながら記入していきます。
※写真は個人が映っているため割愛(笑)し、パンフレットを元に少しずつ回想してみます。



1日目の日程:
メインに春日野会場と東大寺・春日大社参拝
2日目の日程:
メインに登大路会場と奈良県立美術館

写真.jpg
1日目、(5月4日)
近鉄奈良駅着後まず、鹿と戯れつつ、南大門横の『シルクロード民族館』へ。
このあたりはさほど混んでいないため、さっと見た後、東大寺に向かい参拝&散策。
続いて、春日野会場をメインに。
オアシス物語館』に入り30分程ウロウロした後、イベントステージを横目で見つつ、
シルクロード滾滾館』へ。これもサーッと流し見して、
一先ず『木かげのバザール』にて遅めの軽い昼食を食べ、
各企業パビリオン館をすっ飛ばし、『中国古代科学館』へ。
その後、近くの『海のシルクロード館』へ。
水谷茶屋で一幅。
だいぶ日が傾いておりましたが、そのまま春日大社を参拝&散策しながら一路旅館へ。
旅館にて夕食。

シルクロード博2.jpg
↑↑↑ 春日野会場『海のシルクロード館』前にて。
館の外の方まで長蛇の列。

2日目、(5月5日)
旅館にて朝食を済ませた後、近鉄線にて、奈良駅へ。
開場前の電車の中は、会場入りする客で満員電車の如く混んでおりました(汗)
途中平城京跡会場を横目で見ながら近鉄奈良駅着。
そのまま流れ込む形で、なら・シルクロード博『テーマ館』、『シルクロード・なら館』、
と続き、ここで早めの昼食。大宮通り沿いの雰囲気のいい甘味和食処。
その後、登大路会場北の奈良県立美術館の『シルクロード・オアシスと草原の道』へ。
続いて奈良国立博物館の『シルクロード・仏教美術の伝来の道』を見ました。
その後、飛火野会場に行く予定でしたが、もう4時を回っておりましたので断念し
そのまま春日野会場のバザールを見たり鹿と戯れつつ、お土産を買い込み帰路へ。

まさに詰め放題の弾丸ツアー。
企業パビリオンの、あまりシルクロードとは縁もゆかりもない展示は飛ばして
あくまでもシルクロードに即した展示を中心に見て行きました。

CIMG8555.JPG

このメイン会場2つの他に、『平城京跡会場』と『飛火野会場』がありましたが、
2日間では回りきれませんでした。
何しろ、混雑しているうえに、会場同士の距離も離れておりましたので、じっくり見たければ3日は必要だったかと。
『飛火野会場』には、”タクラマ館”なる面白ネーミングのパビリオンがあり
灼熱の50度・湿度0の世界は一度は体験してみたいもの。...心残りです。
”タクラマ館”のネーミングは、とにかく有名で独り歩きしてましたしね(笑)

【他、見学予定だったパビリオン】
▼飛火野会場
・井上靖「シルクロードの足跡」
・大和ハウス「そんごくう館」
・タクラマ館
・「シルクロード童話館」

▼平城京跡会場
・奈良市シルクロード博記念館
・平城京跡資料館
・遺構展示館

今にして思えば、飛火野会場の方にも魅力的な展示が沢山ありましたね~
美術館博物館の展覧会は後回しにしても、
この時しか見られないパビリオン展示をメインにして見ればよかったかな~と後悔します。

CIMG8551.JPG
『なら・シルクロード博』にて、立ち寄ったパビリオンのパンフレット数点を集めて撮ってみました。
無いものもあります。

CIMG8552.JPG

なら・シルクロード博』<テーマ館>パンフレット
~シルクロードにおいて演じられた壮大な東と西の文化交流~
このパビリオンが、一番シルクロードのイメージが湧いてくる...というか、イメージそのままの展示でした。
まあ要は、東西の ”飛天の道”(天使)の違いを壮大にイメージ展示しており、
個人的に1番好きなパビリオンです。
(他の企業パビリオンを見ていないため比べようも無く^^;)

入口から、飛天の物語の始まりの様なプロムナード的展示に、
バーンと見えて来る『サモトラケのニケ像』、続いてパット開ける空間に塔が見え、大型スクリーン。
その後、、実物大のレプリカで再現した”敦煌・莫高窟”の壁画、復元展示で熟し、
後は、年表だのガイドだの、販売スペースだので締めくくります。

002.jpg

奈良にある主な美術館・博物館で行った『シルクロード・大文明展』のカタログ
シルクロード博と同時開催していたものです。
ここにはシルクロードの貴重な美術品の数々を展示しておりました。
このパンフレット、ひょっとしたら子供向きの物だったのかもしれません。

●海のシルクロード館『シルクロード・海の道』春日野会場
●奈良県立美術館『シルクロード・オアシスと草原の道』登大路会場
●奈良国立博物館『シルクロード・仏教美術伝来の道』登大路会場

どの会場の展示も内容が濃くて見ごたえ十分でした…が、
何しろ混んでいたうえに、締め切った館内は熱気ムンムンで非常に疲れました(汗)
特に、海のシルクロード館!!
2日目の最後に寄った国立博物館では、細かい展示物に薄暗い館内...。家族全員睡魔でグッタリ(笑)

03.jpg

↑↑↑ 『シルクロード・なら館』~なら・浪漫の道パンフレット
・「輝きの道、うるわしい大和」ゾーン
・「創造の道。ライブ、NARA」ゾーン
要は、古の奈良と現在の奈良の魅力を紹介したパビリオン。
上部に「ペーパークラフトの奈良探訪」のパビリオン内一部展示写真があります。

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↑↑左『ロードサミット・オアシス物語館
シルクロードに纏わる国々の文化紹介や雑貨販売、食物コーナーなどがごちゃごちゃと集まった空間。
”大中国展”などを、高尚にしてお金かけた”ワールドバージョン物産展”といった感じ。
徹底的に見ようとすると時間が無くなるのでザーッと見て出てきました。
小ちゃい子は入り口付近でダダッ子になりそう(笑)

右:木かげバザールにて『広東飲茶・珠海』メニュー
1日目の昼食にて『珠海』のメニューパンフ。(どこも混んでいました)
外のテラス席の様な円卓にて食事。
チャイニーズドレスを着たお姉さんが、飲茶のワゴンを引いて歩いていたため
確か呼び止めて注文したような記憶があります。
この時食べたもの(記憶しているだけ書き出してみます)
・五目がゆ(三人前)
・春巻き
・中華ちまき
・ゴマ団子
・えびシューマイ
・花形のシューマイ
・櫛形蒸しギョーザ
など(後は覚えていません)

07.jpg

パンのお話パビリオン』(株シキシマパン)パンフレット(シルクロード滾滾館内)
古代エジプトの美術品が数点の他はさほどぱっとしない展示パビリオン(笑)
ただ古代エジプトのパン焼きを実演に興味のある方はいいかも。
私が見た時は焼き待ちでした。試食したかなぁ~?
横に写っているパンの説明がありますが、
この中で固くてパサパサしたパンを食べた様な気がするのですがよく覚えていません。

このシルクロード滾滾館内には他の企業パビリオンも入っていたのですが、
水のオルゴールをちらと見た以外はあまり覚えていません。
おそらく混んでいたため素通りしたのでしょう。

010.jpg

葦の家』のパンフレット
記念スタンプが押してあるところをみると、一応入ったんでしょうが
写真にあるような葦の空間があった記憶はありますが、
それ以外の展示は全く覚えていません。印象に残る展示がなかったのかな?

09.jpg

↑”中国古代科学館”特設のパビリオン展示。
春日野会場入って直ぐだった様な...。
パンフレット「地動儀」世界最古の地震計。
入口入ってすぐのところにありましたが、このパビリオンの目玉展示。
これはTVでも特集していた為、現物をまじかで見て少々感動☆
ただここは、大人気で、ものすご~く混んでました^^;
全然前に進まないんですよ(笑)

JR東海のツアーで1泊2日の日程を組んでもらうつもりが、
連休中という事もあり宿はどこも満室。
何とか滑り込みで入った宿は学園前の合宿でも使えそうなリーズナブルで素朴な旅館。


シルクロード博_0001.jpg

シルクロード博の公式マスコットキャラクター
ナナちゃんとララちゃん』奈良の鹿&シルクロードの駱駝コンビ。
こんなのがいた事すっかり忘れていました(笑)。
可愛いですが、
平城京遷都1300年祭の”せんと君”のようなインパクトはありません(笑)

昨今ゆるキャラが流行る中、とても貴重なガッツリキャラ(笑)の”せんと君”
たしか、もう1つの大極殿に鹿のくっ付いたキャラクターもいましたね。
とても可愛いですが、
20年後30年後、マント君(だったかな?)は忘れそうです、
せんと君は確実に覚えているでしょうけど(笑)
1300年祭は微妙に面白くありませんでしたけど(笑)

011.jpg

シルクロード博での戦利品
今では殆ど処分してしまいましたが、
記念切手(絵葉書も)が残っていました。

切手絵柄:『螺鈿紫檀五絃琵琶』正倉院
スタンプ絵柄:シルクロード博ロゴマーク・&ナナちゃん・ララちゃん
日付:昭和63年5月5日
局名:奈良中央


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秦の始皇帝陵・兵馬俑展 [シルクロード博・兵馬俑展など]

兵馬俑とは、御存じ中国初代皇帝の秦の始皇帝の陵墓から発見されたものです。
地元住民によって1974年に発見されました。
御存じの通り今世紀最大の発見です。
【解説】-------------------------------------------------------------------
兵馬俑坑は、始皇帝陵を取り巻くように配置されており、その規模は2万m2余におよぶ、
きわめて大きなもので、3つの俑坑には戦車が100余台、陶馬が600体、
武士俑は成人男性の等身大で8000体ちかくあり、みな東を向いている(「ウィキペディア」より)
--------------------------------------------------------------------------

まず、中国初代皇帝の墓が見つかったという事だけでも驚きなうえに...
その出土物の多さたるや...
只々驚くばかりです。


↓↓『中国秦・兵馬俑展』

▼1984年・5月、確か連休中だったと思いますが、
静岡産業会館(現ツインメッセ)にて『兵馬俑展』を見に行ってきました。

 CIMG8584.JPG
↑図録の見開きページ
会場の中は、おそらく、この3分の1?程の規模の展示だった様な気がします。
数区画?に分かれいていた様な気も・・・
とにかく、発掘された現場を再現し(一部)、そこに兵馬俑をそのまま配置して展示。
馬車に乗った兵士など少々凝ったものは別区画で展示しておりました。
(※当時はまだ発掘調査途中)

遠目(上からの展示)では判りませんが
同じ目線に立つと、想像していたより一回り大きく迫力がありました。
詳しくは分かりませんが、等身大より少々大きめに作っているのではないかと感じました。
となると殊更迫力大。


この日は、
5月にもかかわらず、7月並みの晴天の陽気で、
暑い中、産業館の前の道路側までうねうねと長蛇の列~。
お昼頃着いたのですが、会場に入ることが出来た時には、少し日が傾いていたような気がします。
結局2時頃か、会場を出て来る頃には3時を回っていたのかもしれません。
連休中という事もあり他県から観に来られる方もいたのでしょう。

連日テレビでも宣伝されていましたし、
何しろ今から2000年も前の物で、しかも始皇帝の陵墓がそのまま日本で見られるわけです。
(日中国交正常化1972年、兵馬俑発見1974年。何たる巡り合わせ。)
2時間待ってでも、皆さんやっぱり見たいんですね。

それに、今現在は・・・
兵馬俑(高いもので)、1体貸出に、日本円にしておよそ3億5千万円の保険料がかかるって言うんですから。
こうなると、ほぼ国外持ち出し禁止の至宝というべきものでしょう。
今更ながら、本物を見といてよかったな~と家族とも話しております☆
まあ、中国本土まで行けば気軽に見れますけどね(笑)

CIMG8583.JPG
『中国秦・兵馬俑展』
全国4会場巡回展。
第1回:大阪城公園(83年、10月1日~11月23日)
第2回:福岡県文化会館(84年、1月4日~2月11日)
第3回:古代オリエント博物館(東京)(84年、2月21日~4月15日)
第4回:静岡産業館(84年、4月21日~5月12日)
各自治体と中国文化部、中国大使館、外務省、文部省などが共に後援しています。
挨拶は、当時日本首相:中曽根氏、中国国務院:趙紫陽

CIMG8581.JPG

↑↑兵馬俑展にて購入した、図録と記念切手2種
・『中国秦・兵馬俑』図録(画面左)
・『兵馬俑』記念切手表紙(画面右下)
・『敦煌壁画』記念切手表紙(敦煌市にある、莫高窟、壁画/敦煌石窟)画面右上
【余談】井上靖原作の『敦煌』の映画を見てから、
一度行かねば!!と思ってかれこれ二十数年...未だ諦められず(笑)

 CIMG8580.JPG
・『兵馬俑』記念切手(下)
・『敦煌壁画』記念切手(敦煌市、莫高窟、壁画/敦煌石窟)上

CIMG8588.JPG
↑↑図録の見開き内表紙


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大中国展&中国浙江省展覧会 [シルクロード博・兵馬俑展など]

当時、静岡県と浙江省が姉妹都市になった1982年に、記念に、
中国浙江省展覧会」(静岡産業館)等が開催されました。

それ以降、「大中国展」(清水マリンビル周辺)なる催し物など次々と開かれ、
静岡産業館(現ツインメッセ静岡)や、
旧清水市にある貿易港である清水港のマリンビル周辺にて
催事パビリオン(主に産業館)や、展示コーナー、
横浜中華街のお土産物屋が3倍ほど集まったようなブーズが数十件連なり(主にマリンビル)、
大々的に物産展を開催しておりました。
そこでは中国の珍しい山海の珍味から、定番パンダのぬいぐるみに至るまで、
ありとあらゆる物が売っており、とても刺激的なものでした。

どちらの会場か忘れましたが、
テレビでたま~に見かける、蛇の血のジューズ(?!)を試飲販売しており、
店員に勧められましたが、、さすがに...これは飲めませんでした[たらーっ(汗)]
精が付くという事で(笑)・・・一緒に居た叔父は...
「あんまりぃーうまいもんじゃないなぁ~」と笑いながら
軽く飲みほしておりましたが(笑)
今にして思えは、一応貴重な体験なわけですから一口くらい飲んでおけばよかったと後悔です(笑)

CIMG8576.JPG
画像には、"大中国展"のパンフレット等はなく、
その代り『中国浙江省展覧会』のパンフレット等がありましたので集めてみました。
周辺の美術館やら博物館でもこぞって中国の至宝の数々を見せる企画展なども、
色々催されたので…そちらと一緒に撮ってみました。

上部画像は、その時企画されていたパンフレットの一部。
かろうじて残っておりました。

殆ど処分してしまいましたが、当時購入した戦利品も残っています。
下記緑の封筒の中には(「中国上海」の文字)繊細なパンダの切り絵が入っております。
写真撮るの忘れましたね(汗)


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~プロローグ~ [ブログ・ことはじめ]

ブログ開設の手記

『大和は国のまほろばたたなづく青垣山隠れる大和し美し』
(やまとは国のまほろば、たたなづく あおがき やまごもれる やまとしうるはし)
(『古事記』・『日本書紀』景行記)
日本武尊ヤマトタケルノミコト)倭健命が倭(現代の奈良県)を偲んで詠んだ歌です。
とても懐かしく美しい歌。

幼少の頃耳にして以来ずっと心に残り、
いつの日か日本武尊の痕跡や古事記・風土記をたどって旅をしたいと願っておりました。


そして、初めて奈良の地に足を踏み込んだのが(※修学旅行等は除く)、『シルクロード博』でした。
今からかれこれ二十数年前の事です。
当時また古墳群などの発掘ラッシュというか...
島根県出雲市の荒神谷や、奈良斑鳩地方にて、藤の木古墳の発見・発掘など続いておりました。
更には、(たしか)10年ほど前には高松塚古墳の発掘調査があったりと、
第2次古墳ブーム(だったかな?)でもありましたね。

シルクロード博2.jpg

海のシルクロード館前にて。入口の外の方まで長~い行列!!
(88年5月5日撮影)


そんな中、期待に胸躍らせ、奈良のシルクロード博の会場に赴いたものでした。
特設パビリオン、中国の一級品の宝物、正倉院や西アジアの仏教美術コーナーやら
海のシルクロードの特別展示コーナー等々たくさんありましたが、
ちょうど連休中という事もあって...どこも、人人人。
展示物が思うように見れなかったことを良く覚えています。
まあ、ほぼ人を見に行ったような感じですね。


日中国交正常化以降、中国との行き来が頻繁になり、
会場では中国雑技団やら、変わった大道芸の催し物などを、そこかしこで見ることができました。
当時放送していたNHKの海のシルクロードシリーズとも重なり、大変ブームになっていました。
地元静岡でも中国の浙江省と姉妹都市になり、地方でも”大中国展”なる催し物も開催され、
近く発掘されていた、今世紀最大の大発見、始皇帝陵の『兵馬俑』が一大イベントとして公開され
一地方でもその実物を拝むことができました。

今となっては、高額すぎてほぼ国外持ち出し禁止の中国4千年のお宝の数々を、
発掘現場再現の中に実物も展示してみることが出来たのです。
今では考えられないような事ですが、とても友好的で(笑)活気のあるいい時代でした。


歳月が過ぎ、2度目に訪れたのは、今から15年ほど前の事です。
只その時は友人達とワイワイ盛り上がりながら巡ったので
自分の中ではイマイチ盛り上がりに欠けたのです。
しかし、これが火を付けました。
胸の中にしまいこんでいた大和への憧れ(照)が沸々と湧きあがり、
取りつかれたように居ても立ってもいられず・・・ついに一人旅同然で2度、3度と行くようになりました。


ざっとですが...
これが、奈良通い&日本全国津々浦々旅行するきっかけになったのです。


 

RIMG0099.jpg
山の辺の道から三輪山を望む
歌碑「三輪山をしかも隠すか雲だにも 心あらなむ隠さふべしや」額田王




そして、それから何度目かの奈良にて、
遂に、山の辺の道沿い、横に三輪山を望む景行天皇陵の近くにて見つけてしまったのです。
あの歌碑を。

『大和は国のまほろばたたなづく青垣山隠れる大和し美し』

この歌碑を見つけた瞬間、固まりました(笑)
遂に見つけたー!!!...というよりは、「ここかぁ~...」と思ったのです。
その歌碑は桧原井寺池畔にあり、歌碑の字はかの"川端康成"が書き設置したものです。
(※実際に倭健命が詠んだのは別の場所)

特に歌碑を探して歩いていたわけではなく、偶然通りかかって見つけたのですが、
この歌碑が立っている場所から遠く大和盆地を望む事ができ、父の景行天皇陵も近く、
倭健の無念というか、麗しきかの大和にどれだけ帰りたかった事か...と、
同調してこちらまで「さめざめ」し、また到着した喜びで一入感慨してしまうようなのです。

とにかく声に出してその歌碑を読んでみようと思い、

「大和は国のまほろば、たたなづく~...」まで読んだのですが、その先がも~ダメでした(笑)

声が詰まって、あとは目で詩を追うのがやっと。
何とも表現しようのない...熱いものが込み上げてきて
(哀愁というより・・・葦原や薄原を...こう...晩秋の風が駆け抜けていくような懐かしいく美しい感じ)

これ以上読んだら号泣しそうで、、周りに人もいたので、、感動して泣いてる事を悟られないように、
池を見たり、藪を見たりと、もう挙動不審(笑)。
とにかく必死で涙をこらえたのでした。

RIMG05.jpg
三輪丘陵より遠く、三輪の大鳥居、大和三山を望む



 

詩を詠んで泣くなんて、本人はそんな純情な人間じゃないんですけどね。ホントは^^

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ブログの趣旨 [ブログ・ことはじめ]

『大和は国のまほろばたたなづく青垣山隠れる大和し美し』
(やまとは国のまほろば、たたなづく あおがき やまごもれる やまとしうるはし)
(『古事記』・『日本書紀』景行記)
(解説:大和は国のまほろば(最も優れた国)だ。連なる青垣のような山々に囲まれた大和は美しい)


【ブログの内容】
★麗しきヤマト(日本)各地を巡る旅行記。
★夢枕に見た"巨石"、"信仰の山そのものがご神体"...を探す旅。
★神社・仏閣、とその画像集、
★神社・仏閣と、御朱印紹介
★名所・旧跡めぐり
★それらにまつわる、、よもや話なども・・・
★その他、吉田類の酒場放浪記ネタ
★Jazz喫茶ネタ
★その他雑記

 

※ここでは、実際に旅行した日付を、記事URLとして書いていきます。


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